20170106債券相場

 

 6日の債券市場は、新発10年国債が前日比0.005%低い0.050%で推移した。前日5日の米国時間に発表された12月のADP雇用統計にて非農業部門雇用者数の伸びが市場予想に届かなかったことや昨年11月の大統領選以降、トランプ次期政権下での米景気回復の加速や財政赤字拡大を見込んで米国債の売りが膨らんでいたことによる持ち高調整や利益確定売りによる米長期金利の低下を背景に朝方は一時前日比0.010%低い0.045%まで低下したが、午後は横ばいに戻る場面もあった。米金利時間外取引で5日終値に比べてやや上昇したほか、日経平均株価が徐々に下げ渋り、国債買いの勢いは弱まった。3連休前で上値を追う機運に乏しかった面もある。日銀が実施した国債買い入れオペで残存期間「5年超10年以下」の結果については、「想定ほど(需給の引き締まりを示す)強さはなかった」との見方が出ていた。超長期債は利回り重視の投資家からの買いがやや優勢だった。新発20年債利回りは前日比0.015%低い0.590%、新発30年債は0.015%低い0.735%、新発40年債は0.025%低い0.870%で推移した。