20170104債券相場

 4日の債券市場は10年債が一時、前営業日比0.030%高い(価格は安い)0.070%まで上昇した。5年債は同0.005%高いマイナス0.105%、30年債は同0.035%高い0.745%で取引された。市場の予想に反して新年早々国債買い入れオペが通知されたものの、減額となっていた超長期ゾーンの買入額が据え置かれたことや5日に財務省が実施する10年債入札で十分な需要を集められず低調な結果になることへの警戒感から、持ち高調整の売りが優勢となった。後場にかけては投資家のリスク選好姿勢が一段と強まり、日米の株価が大きく上昇したことや日銀が同日実施した国債買買入オペで残存期間が「25年超」の超長期債と「1年超3年以下」の中期債の応札倍率が前回よりも上昇すると、需給の緩みが意識されて金利上昇に拍車をかけた。